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近くて甘い

第18章 片想いの星

切り替えはうまい方じゃない…

だから、まだきっと藤木の事で煩う日々が続くんだろう…



「あんただって若いだろ…」



バリバリ片想いしてるこいつの言う事なんか、説得力がない。


そんな事を思いながら、再び要の事を見ると、要はフッと笑った。



「─────今にもキスし出しそうだから、僕は阻みにいくよ」


椅子を引いて立ち上がった要は、完全に二人の世界に入り込んでいる光瑠と真希の方へ足を進めた。



「真希さん?星でも見に行きませんか?」


「かっ、要さんっ…」



突然、間に入り込み、カウンターに手を付いた要は妖艶に笑った。



「関根っ!!!! いい加減にしろっ!」


「もぉ!光瑠さんもそんなに大声出さないでっ…」


「ああ!?!? 大体お前がそうやってお人好しでいるから、こいつがいつまで経ってもふざけたことを言うんだろうが!」


「僕はふざけてなんかない…いつでも真剣ですよ?」


「っ…本当に懲りないやつだなっ…!大体何故お前までここにいるっ!」


「さっきまで協力してたじゃないですか…」



呆れた顔で、酒田がいうと、真希はハッとして要の方を見た。


「もぉっ!要さんも副社長なら、光瑠さんを止めて下さいよっ!なんで協力するんですかっ!」

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