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近くて甘い

第19章 休暇は甘く…

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支えられながら、唇を重ねていると、光瑠さんは、そのまま後退して、置いてあった椅子に座った。


光瑠さんの膝に横向きに座りながら、少し、むっとして身体を離す。



「どうした…」


低い声で優しく囁きながら、光瑠さんは私の髪の毛をどけて首筋にキスを落とした。



だって…


「座ったから…」


「?」


「……やっぱり重かったかなって…」



はぁ?


そう言いながら、光瑠さんは私の首筋から顔を離して、目を細めてきた。



「俺が、お前一人を抱えてられないほど軟弱な身体だと、そう言いたいのか」


「いやっ…そうは言ってないですけどっ…」


「舐めやがって…っ」


キッと睨んで来た光瑠さんは、私の肩まで落ちたタオルケットの端を胸の辺りで結んだ。


ん…?
どうしたんだろう…


不思議に思っていると、光瑠さんは、強く私のことを抱き締めて、突然立ち上がった。



「きゃっ…ちょっとっ光瑠さんっ!?」


「一晩このままでいてやる」



一晩っ!?



「やだっ…分かりましたっ…ごめんなさいっ!」



慌てて謝ったら、光瑠さんは、また私の首元に顔を埋めて、いやらしく舌を這わせて来た。


「やっ…」


「別にこのまま抱いてやってもいいぞ」



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