近くて甘い
第19章 休暇は甘く…
━━━━━━━━…
「っ……」
突然のその感覚に光瑠は真希の耳元に顔を埋めながら、目を見開いた。
余裕だったはずなのに、途端に身体が熱をもって沸き立つ…
焦らすような、そのたどたどしい真希の小さな舌の感覚が余計に光瑠の身体を煽らせていた。
「はぁっ…」
堪らないっ…
身体が震えてどうしようもない…
───────何だか、主導権を握った気分です…
さっきの真希の言葉が再び光瑠の頭の中を駆けた。
いつも、自分が主導権を握っているようでいて、実はそうじゃない。
いつだって、自分の行動は、この目の前の少女が決めてしまうことを、本人は分かっていない…
「どういうつもりだっ…」
「……だって…」
顔を上げた真希が恥ずかしそうにすぐ俯いた。
「光瑠さんが意地悪な事いうからっ…」
意識しているのか…
はたまた、本当に無意識なのか…
「……部屋に行くぞ」
「っ……」
「いつものことだが、煽ったのは
お前だ───」
「きゃっ」
抱えられて悲鳴を上げた真希。
そしてすぐに笑った真希は、光瑠に抱き着きながら、
大好き
と耳元で囁いた。
「っ……」
主導権は
明らかに
真希の方である。
それがはっきりと判明した、ゴールデンウィークだった。
「っ……」
突然のその感覚に光瑠は真希の耳元に顔を埋めながら、目を見開いた。
余裕だったはずなのに、途端に身体が熱をもって沸き立つ…
焦らすような、そのたどたどしい真希の小さな舌の感覚が余計に光瑠の身体を煽らせていた。
「はぁっ…」
堪らないっ…
身体が震えてどうしようもない…
───────何だか、主導権を握った気分です…
さっきの真希の言葉が再び光瑠の頭の中を駆けた。
いつも、自分が主導権を握っているようでいて、実はそうじゃない。
いつだって、自分の行動は、この目の前の少女が決めてしまうことを、本人は分かっていない…
「どういうつもりだっ…」
「……だって…」
顔を上げた真希が恥ずかしそうにすぐ俯いた。
「光瑠さんが意地悪な事いうからっ…」
意識しているのか…
はたまた、本当に無意識なのか…
「……部屋に行くぞ」
「っ……」
「いつものことだが、煽ったのは
お前だ───」
「きゃっ」
抱えられて悲鳴を上げた真希。
そしてすぐに笑った真希は、光瑠に抱き着きながら、
大好き
と耳元で囁いた。
「っ……」
主導権は
明らかに
真希の方である。
それがはっきりと判明した、ゴールデンウィークだった。