近くて甘い
第20章 万能の王子
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ヨタヨタしながら、廊下を歩く加奈子。
重すぎる書類のせいで前が見えない。
えっと…どこの会議室だったっけ…!?
必死で先ほど上司に言われた会議室を思い出すが…
Bだっけっ…Dだっけっ…
混乱する中で、先に会議室Bが近付く。
もう腕はぷるぷると震えていて限界だ。
きっとBだっ!そうよっ!Bよ!
そう自分に言い聞かせた加奈子は、半開きの扉に突進するようにして会議室Bに飛び込んだ。
「だから、許さんと言ってるだろうがっ!!!!」
「なら、あなたのそのつまらない嫉妬のせいで真希さんの卒業が危うくなってもいいんですね?」
聞いた事がある二つの声音。
嫌な予感といい予感。
そして、限界を超えた腕…
「きゃぁああああ!!!」
「なっ、なんだっ!?」
「大丈夫ですかっ!?」
バサバサと虚しく書類が散らばる。
それを見ながら、加奈子は、その場に崩れるようにして座り込んだ。
ヨタヨタしながら、廊下を歩く加奈子。
重すぎる書類のせいで前が見えない。
えっと…どこの会議室だったっけ…!?
必死で先ほど上司に言われた会議室を思い出すが…
Bだっけっ…Dだっけっ…
混乱する中で、先に会議室Bが近付く。
もう腕はぷるぷると震えていて限界だ。
きっとBだっ!そうよっ!Bよ!
そう自分に言い聞かせた加奈子は、半開きの扉に突進するようにして会議室Bに飛び込んだ。
「だから、許さんと言ってるだろうがっ!!!!」
「なら、あなたのそのつまらない嫉妬のせいで真希さんの卒業が危うくなってもいいんですね?」
聞いた事がある二つの声音。
嫌な予感といい予感。
そして、限界を超えた腕…
「きゃぁああああ!!!」
「なっ、なんだっ!?」
「大丈夫ですかっ!?」
バサバサと虚しく書類が散らばる。
それを見ながら、加奈子は、その場に崩れるようにして座り込んだ。