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近くて甘い

第21章 チョコレートは魅惑の味…

もう何度夢に見たか分からぬこの感覚…


以前、狂ったマイスターの社長渡辺に誘拐され、それを救出したときに抱き寄せて以来だ──


目が見えなくなっても、思い続け、探し続けたその少女…


熱くなる身体に触れながら、どうしようもない想いがいつも冷静な要を情熱的な男へと変えて行く…



セーブしたはずのその恋心は抑制されていた分だけ、勢いよく溢れ返る…。



「真希さんっ…」



やはりあなたでなくてはダメだ──…


こんなにおかしくなってしまうほど…愛している…



「あつ…い…」


熱にうなされているかのようにぐったりとする真希を再び抱き寄せながら、要は真希の頬に触れた。



「今…脱がせますから…」


「はぁっ…」


「……真希さんっ…」

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