近くて甘い
第22章 疑惑の二人
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要さんと別れようとしたそのとき、遠くでとてつもない怒鳴り声が聞こえてきて、私と要さんはそちらの方を見た。
「どうしてBとDを間違えるんだっ!僕はしっかりとDと言ったはずだっ!Dと!」
「申し訳ございませんっ!」
「しかもその書類を社長と副社長に拾わせただなんてっ…君の責任者である僕の事をもっと考えろっ!」
遠目からでも慌ててぺこぺこしているのは、田部さんだという事はすぐに分かった。
どうしようっ…
書類を拾うように光瑠さんに言ったのは私だ…
責任を感じながらも、高校生の分際でそんな口出し出来るような雰囲気ではない。
「ったくっ!どうして君みたいなドジがこの会社に入れたのか不思議でならないよっ!」
っ…そんな…
「っ…もうっ…しわけ…ありませんっ…」
小さくなる田部さんの声。
ここは会社で…
私には分からない大人の世界でっ…
分かってる…分かっているけど…
「お茶汲みもろくに出来ないような女ならいらないねっ!」
…………やっぱり我慢出来ないっ!!!!!!
要さんと別れようとしたそのとき、遠くでとてつもない怒鳴り声が聞こえてきて、私と要さんはそちらの方を見た。
「どうしてBとDを間違えるんだっ!僕はしっかりとDと言ったはずだっ!Dと!」
「申し訳ございませんっ!」
「しかもその書類を社長と副社長に拾わせただなんてっ…君の責任者である僕の事をもっと考えろっ!」
遠目からでも慌ててぺこぺこしているのは、田部さんだという事はすぐに分かった。
どうしようっ…
書類を拾うように光瑠さんに言ったのは私だ…
責任を感じながらも、高校生の分際でそんな口出し出来るような雰囲気ではない。
「ったくっ!どうして君みたいなドジがこの会社に入れたのか不思議でならないよっ!」
っ…そんな…
「っ…もうっ…しわけ…ありませんっ…」
小さくなる田部さんの声。
ここは会社で…
私には分からない大人の世界でっ…
分かってる…分かっているけど…
「お茶汲みもろくに出来ないような女ならいらないねっ!」
…………やっぱり我慢出来ないっ!!!!!!