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近くて甘い

第27章 キスの責任

本当に訳の分からない女だ…



でも、確かに今回のことは、かなりひどく扱ってしまったし、この女は頭が良い事は何となく分かる……





「社長のお役に立てればっ…」



「……酒田に聞いて、お前でも出来そうな簡単な仕事をもらえ」



「あっ、ありがとうございます!!!!」



頭を下げながら、香純はまたニヤリと笑う。



成功した───



副社長も今回は中々使えたようね…




パタンと扉が閉まって、香純は頭を上げた。



最初は愛人だろうが何だろうが、何でもいいから、社長に愛されることが目的。



藤木 真希は後からどうにでもなる。



いや…



きっとこのままでいれば、勝手に社長と別れてくれるかもしれない。




「うふふ」




楽しそうに笑った香純は、しばらくしてから、鼻歌を歌いながら、社長室を
あとにした。




悪女の暴走はまだまだ続く…


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