近くて甘い
第28章 信頼の崩壊…
「……もう遅いから、お前はもう寝ろ」
「え〜〜」
「愛花、隼人を部屋に連れて行ってくれ」
「えっ…?あっ、かしこまりました…」
ゆっくりと隼人を下ろした光瑠さんは、隼人に向かって穏やかに笑った。
「ひかる…病気なの?」
「は?」
心配そうに見上げた隼人に光瑠さんは眉を上げた。
私も隼人と同じことを思った。
病気なのかは分からないけど…
きっと何かあったんだ…
「元気だして!」
「っ…いいから早く寝ろ」
「うん!おねーちゃんもおやすみ〜!」
「あっ…うん…おやすみ…」
私と光瑠さんに手を振った隼人は
愛花ちゃんに手を引かれてそのまま部屋を出て行った。
二人だけになった部屋。
光瑠さんは、閉じたドアを眺めたまま、私の方を向いてくれない。
何だか…寂しい…
「あの…おかえりなさい…」
私はそっと声を掛けながら、光瑠さんの腕を掴んだ。
「っ……」
えっ…?
何の気なしに、その掴んだ腕をスッとかわされて、私は目を見開いた。
「光瑠さん…?」
どうして…
どうして何も、言ってくれないの…?
「え〜〜」
「愛花、隼人を部屋に連れて行ってくれ」
「えっ…?あっ、かしこまりました…」
ゆっくりと隼人を下ろした光瑠さんは、隼人に向かって穏やかに笑った。
「ひかる…病気なの?」
「は?」
心配そうに見上げた隼人に光瑠さんは眉を上げた。
私も隼人と同じことを思った。
病気なのかは分からないけど…
きっと何かあったんだ…
「元気だして!」
「っ…いいから早く寝ろ」
「うん!おねーちゃんもおやすみ〜!」
「あっ…うん…おやすみ…」
私と光瑠さんに手を振った隼人は
愛花ちゃんに手を引かれてそのまま部屋を出て行った。
二人だけになった部屋。
光瑠さんは、閉じたドアを眺めたまま、私の方を向いてくれない。
何だか…寂しい…
「あの…おかえりなさい…」
私はそっと声を掛けながら、光瑠さんの腕を掴んだ。
「っ……」
えっ…?
何の気なしに、その掴んだ腕をスッとかわされて、私は目を見開いた。
「光瑠さん…?」
どうして…
どうして何も、言ってくれないの…?