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近くて甘い

第3章 淡い恋

真希は浩平の発言にきょとんとした顔をしていた。



しまった…



普通に誉めてくれたのだから、それを甘んじて受け入れれば良かったのに…



焦る浩平の前で真希が笑った。



『……でも、ゴールするためにはそこまでボールを運ぶ人がいなきゃダメでしょ?昨日吉岡くんいっぱいボール運んでたから。だから、すごいなって…』



何というか、

リアルにずっきゅーんという音が自分の胸からするのを浩平は感じた。



『あ…りがと…』



サッカー、本当に彼女は分からないんだろうか…



分からない人はゴールした人ばかりに注目してすごいというが…



真希の言う通り、ゴールはゴールした人だけで作られるものじゃない。
アシストは結構大事ものなのだ。


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