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近くて甘い

第31章 if...



濡れた服は全く気にならない。



「待ってっ…!」



忘れられていても…


それでも御礼が言いたいからっ…




立ち上がった私は、遠のくカナメさんを追いかけた。




「お願いっ…待って下さいっ!!」




一生懸命に走って、彼を追いかける。




雨音に負けない声で、『待って』と叫び続けながら…。




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