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近くて甘い

第34章 企てとすれ違い

「えーー!すごくかっこいーー!!」




心にもない言葉を言って、香純は隣にいる男を喜ばせていた。




「そんなことないよっ…
こんなの誰でもできるって…」




地味めな彼は、紅い顔を見せながら、少し得意気に腰を下ろした。



有川商事の電気管理システムルーム。



日常の電気から、パソコンやエレベーターの元電源全てをここで操っている。





「え〜?でも私全然分からないですよ〜??やっぱり鈴木さんがすごいんですよっ!」



「かっ、香純ちゃんっ…」





ぎゅっと鈴木の腕を掴んだ香純は豊満な胸を押し当てて、鈴木を見上げた。



随分前の合コンで出会った彼は、出会ったときからオドオドとしながら香純のことを眺めていた。




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