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近くて甘い

第34章 企てとすれ違い

面白そう…



最初はそう思うだけだった。



彼の職業は有川商事の電気管理システムルームでの電気管理。




とくに興味をそそることは無かったが、久々に男を落として遊びたくなった香純は、完全に鈴木を翻弄させて楽しんでいた。





「ねぇ…ここ押したらどうなるんですか…?」


「あっ…そこはダメだよっ…この会社全ての電気が落ちて、パソコンから何まで使えなくなっちゃうからっ…」




慌てて香純の腕を掴んだ鈴木は香純の微笑みに唾を飲んだ。





「停電状態に…なっちゃうんですか…?」




質問に応えようとして、必死でその香純の誘惑から気を反らそうとする鈴木に、香純はさらに微笑む。




あぁ…
そう…
男なら、こういう反応をしてくれなくっちゃ…



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