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鋭くそう他の社員にそう言った要に、見ていた社員達ははいっと返事をして、そこから去っていった。




「はぁっ…真希っ…」




「社長…」




うわ言のようにそれだけを呟く光瑠を要は切なげに見つめる。




深く愛しているのがとても強く伝わってくるのに…何故こんなことに…





要は光瑠の服を正しながら、香純に鋭い視線を向けた。






「っ…」




動揺した香純は、傍にいる加奈子の方を向いて目を逸らす。




この新入社員が何か関わっているに違いない───





許さないっ…



ここまで、自分のこの真剣な気持ちを惑わしたこと、

そして何より大事な人たちを傷付けたこと………





酒田と共に光瑠の身体を持ち上げた要はすれ違いざまに再び香純を見た。





「俺はお前を許さない…」




「なっ…なんですか突然っ…」




「覚悟しろ…」





本気の怒りを見た香純は、羽織られたジャケットをギュっと握った。