近くて甘い
第35章 交わらない想いと出発
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鍵を閉めたまま、ベッドに突っ伏して、泣いていたら、光瑠さんの声がして、私はハッとした。
「誤解だっ…話を聞けっ…」
都合がいい…
昨晩、話も聞かずに迫って来た彼が、今日は声を上げて、話を聞けと言う…
あの状況を誤解だなんてっ…
「嫌だっ…聞きたくないですっ…」
「っ………真希っ」
─────────────愛してる…
あんなに愛しそうに香純さんを見つめてキスするところなんて、見たくなかったっ…
やっと心を決めて、光瑠さんにしっかりと気持ちを伝えたかったのに、まさかこんな形で裏切られるなんて……
「いいから開けろっ…」
よく分かった。
光瑠さんには、代わりがいくらでもいること…
そうだ…
ここに来たばかりの時だって、光瑠さんは自分の部屋でメイドさんのことを抱いていたのを私は目撃した…
光瑠さんにとっては、キスすることも、それ以上も、何でもない───…
私はフラフラと立ち上がって、扉の前に立った。
鍵を閉めたまま、ベッドに突っ伏して、泣いていたら、光瑠さんの声がして、私はハッとした。
「誤解だっ…話を聞けっ…」
都合がいい…
昨晩、話も聞かずに迫って来た彼が、今日は声を上げて、話を聞けと言う…
あの状況を誤解だなんてっ…
「嫌だっ…聞きたくないですっ…」
「っ………真希っ」
─────────────愛してる…
あんなに愛しそうに香純さんを見つめてキスするところなんて、見たくなかったっ…
やっと心を決めて、光瑠さんにしっかりと気持ちを伝えたかったのに、まさかこんな形で裏切られるなんて……
「いいから開けろっ…」
よく分かった。
光瑠さんには、代わりがいくらでもいること…
そうだ…
ここに来たばかりの時だって、光瑠さんは自分の部屋でメイドさんのことを抱いていたのを私は目撃した…
光瑠さんにとっては、キスすることも、それ以上も、何でもない───…
私はフラフラと立ち上がって、扉の前に立った。