近くて甘い
第36章 メイドの恋模様♪
どうしようっ…
何か話さなきゃマズイよなっ…
「「あっ、あのっ!!」」
同時に声を出した二人は顔を見合わせて、同時に真っ赤になって俯いた。
「「ごめんっ…」」
うそっ…また、ハモっちゃったっ…!!
「っ……ハハッなんかすげぇ今息ピッタリだったなっ」
不自然に笑った浩平はそう言いながら、またオロオロとしていた。
待てっ…
なんか息ピッタリとか言って、俺またキモくね!?
「あっ…いやっ…あのっ…ぜんっっぜん深い意味ねぇからっ!ちょっとハモったくらいで別に俺はそんなっ…」
うっわぁーーー!!!
俺何言ってんだぁああーーー!!!!
「わっ、分かってるから大丈夫だよっ….」
あまりに必死な浩平の否定にどこか傷付いた愛花は、校庭の方を見た。