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近くて甘い

第36章 メイドの恋模様♪


浩平は、異様に高鳴る自分の心臓に手を当てた。



えっ…ちょっ…なんでこんなに俺ドキドキしてんのっ!?!?


変に意識してしまった事で自分が戸惑っているのがよく分かる───



いやいやいやっ…しっかりしろ俺っ!!!!




「そういやっ…最近コケシとはどうよっ!」


「えっ…あっ…うん!放課後、問題見てもらうくらいかなぁ…何も今までと変わらないよ…」



「…へえ……」





遠くを見つめて少し切なげな表情をして見せた愛花に何故か浩平の胸がキュっと締め付けられた。




「…………浩平くんは…?」


「えっ…?俺っ…?」




聞かれて、何故かすぐにはピンと来なかった。




「別に…俺も…っ、今まで通りかなっ…」



俺…今日藤木と話したっけ…



以前だったら忘れるはずもないこと…。




「……そう…なんだ…」





再び、変な沈黙が二人の間に流れた。



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