近くて甘い
第37章 立つ悪女は後を濁す
「香純のしたことは許させれることじゃないけどっ…でも、やっぱり同期として一緒に苦労したこともあったし…っ」
「なにそれ…バカじゃないの?」
冷たく言い放った香純は、もらったクッキーの包みを加奈子に投げ返した。
「っ……香純っ」
「自分だけいい子ぶっちゃって、キモすぎだから」
「……っ…───」
「良かったじゃん、社長、あの小娘の事好きみたいだし、そしたら副社長は一人だから、ドジなあんたもまだチャンスがあるよ」
「なんでっ…なんでそんなこと言うのっ!人の気持ちを何だと思ってるのっ!」
あまりの言葉に加奈子は香純に詰め寄った。
反省していると思ったのに、この態度っ…
どうして、こんなに綺麗なのに、性格が歪んでるのっ…
「副社長じゃないんだから、そんなクッキーなんかで私の事釣らないでよ」
フッと笑った香純は、髪を靡かせて、荷作りを再開させた。
バカバカしい…
どうして私より出来ない加奈子が、ここに残って、私はクビなのか、理解に苦しむわっ…
「なにそれ…バカじゃないの?」
冷たく言い放った香純は、もらったクッキーの包みを加奈子に投げ返した。
「っ……香純っ」
「自分だけいい子ぶっちゃって、キモすぎだから」
「……っ…───」
「良かったじゃん、社長、あの小娘の事好きみたいだし、そしたら副社長は一人だから、ドジなあんたもまだチャンスがあるよ」
「なんでっ…なんでそんなこと言うのっ!人の気持ちを何だと思ってるのっ!」
あまりの言葉に加奈子は香純に詰め寄った。
反省していると思ったのに、この態度っ…
どうして、こんなに綺麗なのに、性格が歪んでるのっ…
「副社長じゃないんだから、そんなクッキーなんかで私の事釣らないでよ」
フッと笑った香純は、髪を靡かせて、荷作りを再開させた。
バカバカしい…
どうして私より出来ない加奈子が、ここに残って、私はクビなのか、理解に苦しむわっ…