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「の、野口って、なんで藤木の事、『真希様』って呼ぶの？」



吉岡くんにそう突っ込まれて私は思わず飲んでいた水を吹き出しそうになった。



「あーそれ俺も思ってたー」



亮くんが続ける。


慌てて愛花ちゃんを見ると、どうしましょうといった顔で私を見ていた。



「愛花ちゃんって面白いよね。私もタメ口でいいって言ってんのに絶対敬語だし。」



梨子がジッと愛花ちゃんを見たので、私と愛花ちゃん二人であわわわしていた。



「あ、愛花ちゃん！」


「はいっ！」



勢いよく呼ぶと愛花ちゃんもつられて大きな声で返事をした。