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近くて甘い

第38章 花の都は恋の街



「そうですっ…」



「関根副社長からご依頼を受けました、Tout Hotelの佐々木です。これからご案内致します」



丁寧な言葉に慌てながら私は頭を下げた。



漂う高級感に足がすくむ。




そうだ…



光瑠さんは一流企業の社長なんだからっ…




いつも忘れてしまうその大きな事実に、緊張が高まる。



フランスという素敵な街の中を車で走りながら、私はどうにかして心を落ち着かせようとしていた。






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