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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「学校になんか行くなっ!!!」


は??


「そんなっ…今日始業式なんですよ?」


「知らん!
とにかく休め!」



なっ…

意味が分からない…

どうして光瑠さんが休みだからって私も休まなきゃいけないのか…

しかも今日が復帰初日だと言うのに…



「むっ、無理です!」



私は掴まれた肩を振りきると、再び鏡に向かってネクタイを結ぼうとした。



「あぁっ?」



不機嫌な声が背後から聞こえる。


むっ…無視無視…!



私は少しビクビクしながらも、緩めにネクタイを結び終えた。


そしてブレザーを着てカバンを取ろうとしたところを乱暴に手首を掴まれ、引っ張られた。

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