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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「お前は俺より学校が大事なのかっ…!」


キッと睨まれ、私は眉間にシワを寄せた。


光瑠さんと学校…


「全然比べるようなことじゃありませんっ!」


確かにここ最近光瑠さんは仕事が忙しかったし、たまに取れた休みの日は私と隼人がお父さんに会いに行く日と重なる事が多くてしばらく一緒に休日を過ごしてなかったけど…


でも、一緒に暮らしてるから毎日会ってるわけだし…


それに…



「光瑠さん、お父さんに私が卒業するまで結婚は待つって約束してくれたじゃないですかっ!」


私の言葉に光瑠さんは、うっと言葉を飲んだ。

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