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近くて甘い

第39章 言葉と想いと…

エレベーターに乗りながら、光瑠はちらっと隣に佇む真希のことを見た。



ドクンドクンと高鳴る鼓動…


つい緩んでしまう口元を抑えるのに一苦労だ。




まさか……

自分を追い掛けに、この遠く離れたパリに来るなんて……



そして……





─────────光瑠さんはっ…私のものだからっ…





…まさか……あんなことを真希が想っていたとは…っ




はやる気持ち。


酒田がいるため、必死で抑えているが、本当は今こうしている時間も強く抱き締めたい…



そして早く…



こいつが欲しい…───





「明日はどうしますか…?」



「ん…?あっ…ああぁっ…」




必死で緩む口元をどうにかしようとしている光瑠を見ながら、酒田は思わずフッと笑った。




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