近くて甘い
第39章 言葉と想いと…
言い返した私を見て、光瑠さんはフッと笑った。
「……そういうところだ」
「………」
「俺は…権力や金にも、全く媚を売らないお前のその気の強さが…気に入った」
「っ……」
「あとは…」
「まだ…あるんですか?」
少し照れながら尋ねると光瑠さんは少しニヤリと笑った。
今日の光瑠さんは…
今までになく言葉が穏やかで…
調子が狂ってしまう
「俺の容姿にやられないところだな…そんな女は生まれて初めてだ。……手強いやつは落としたくなる」
「なっ…!」
自画自賛しちゃってっ!
むかつく…!
何がむかつくって、否定できないところなんだけど!
「とにかく…
俺は悠月に似てるからお前を愛しているわけじゃない」
包まれていた柔らかいタオルを光瑠さんは掴んで、ゆっくりと私の身体を滑らせていく。
不安を吸い取るように、水滴が吸い取られていき、役目を終えたタオルは、ハラリと靡いて放り出される。
身体が露になって、恥ずかしさから声を上げようとしたら、強い眼で見つめられて身体が固まった。
「ひ…か……るさ…ん…」
「俺は……
お前自身を…“藤木真希”という人物を…愛してる───」
「……そういうところだ」
「………」
「俺は…権力や金にも、全く媚を売らないお前のその気の強さが…気に入った」
「っ……」
「あとは…」
「まだ…あるんですか?」
少し照れながら尋ねると光瑠さんは少しニヤリと笑った。
今日の光瑠さんは…
今までになく言葉が穏やかで…
調子が狂ってしまう
「俺の容姿にやられないところだな…そんな女は生まれて初めてだ。……手強いやつは落としたくなる」
「なっ…!」
自画自賛しちゃってっ!
むかつく…!
何がむかつくって、否定できないところなんだけど!
「とにかく…
俺は悠月に似てるからお前を愛しているわけじゃない」
包まれていた柔らかいタオルを光瑠さんは掴んで、ゆっくりと私の身体を滑らせていく。
不安を吸い取るように、水滴が吸い取られていき、役目を終えたタオルは、ハラリと靡いて放り出される。
身体が露になって、恥ずかしさから声を上げようとしたら、強い眼で見つめられて身体が固まった。
「ひ…か……るさ…ん…」
「俺は……
お前自身を…“藤木真希”という人物を…愛してる───」