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自分で入れたカモミールティーの香りをかぎながら、要は窓の、外を眺めた。





──────────────お前には…感謝してる…





今朝の光瑠からの電話での台詞が頭をかける。






「感謝……ね…」





大したことはしていないのだが……





今頃パリでは、人目をはばかることなく、楽しく過ごしているに違いない────…




不思議と胸の痛みは無かった。



真希さんが笑顔でいるなら…




そして、
社長が幸せなら、



僕も幸せだ───…





啜ったカモミールティー。


デスクの上には、今日のクッキーが置いてある。