近くて甘い
第42章 パリの夜は…
「………気に入ったか」
緊張したように身体に力の入った真希を、光瑠はまっすぐ見つめた。
「…はい…でもっ……」
「でもっ??」
否定の言葉に、光瑠は眉を上げて、真希の顔を後ろから覗き込んだ。
「あまりに豪華なものすぎて…っ気後れしちゃうというか…」
「気後れ…?」
「はい…」
左手を掴んだ光瑠は、その輝く指輪をじっと見つめる。
自分より小さなその手…
「この程度で気後れしてどうする…」
「っ…この程度って…っ」
「お前はこれでいいと言ったが、これじゃあ石が小さいだろう…
俺はもっと大きいのにするべきだと思うがな…
そっちの方がお前に似合うし、何より変な虫が寄り付かない…」
緊張したように身体に力の入った真希を、光瑠はまっすぐ見つめた。
「…はい…でもっ……」
「でもっ??」
否定の言葉に、光瑠は眉を上げて、真希の顔を後ろから覗き込んだ。
「あまりに豪華なものすぎて…っ気後れしちゃうというか…」
「気後れ…?」
「はい…」
左手を掴んだ光瑠は、その輝く指輪をじっと見つめる。
自分より小さなその手…
「この程度で気後れしてどうする…」
「っ…この程度って…っ」
「お前はこれでいいと言ったが、これじゃあ石が小さいだろう…
俺はもっと大きいのにするべきだと思うがな…
そっちの方がお前に似合うし、何より変な虫が寄り付かない…」