近くて甘い
第42章 パリの夜は…
今まで以上に、大切に抱かれているのが分かる。
昨日のような、激しく求め合うのとはまた違う。
まったりと、そして確実に、光瑠さんは私の感じるところを攻めて来る…
「あっ…だめ…っ」
「…腰が動いてるぞ…っそんなにいいか…」
「っ…そんなことっ…ないっ…です…」
意地悪だ…──
あぁ…でも…戸惑うほど愛してる…
光瑠さんの上に乗りながら、再びキスを繰り返す。
生まれて来てよかった…
「はぁっ…っ…真希っ…堪らないっ…」
「──っ…き…大好きっ…愛してますっ…」
こんな言葉だけじゃ足りない…
どうしようもない甘い胸の疼きを抱えながら、私はグッと手を握って、左手の薬指を感じていた──…