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近くて甘い

第42章 パリの夜は…


ドクドクと全身の血が巡る。


それでも、今日はスローなまま、隅々まで愛を重ねる。



「光瑠さんっ…抱き締めてっ…」



いつもいつも、真希はそうせがむ。
分かっていて、光瑠はせがまれたいがために、いつもいつもわざと身体を離す。




自分の方へ伸びて来た左手を、光瑠は掴んだ。



指先にそっと触れながら、快感から目を細める。





「愛してるっ…」



何度も何度も薬指にキスをしたあと、光瑠は身体を倒して真希を強く抱き締めていた──…





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