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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

うそ…!
どうしよう!


並々つがれたアイスティーをどうやって運ぼうか困っていると、



「真希さん?」



と優しい声がして、私はハッと声のした方を見た。



まさかね…


でも、そのまさかだった────



光瑠さんに負けないくらいの高身長に長い足の完璧なスタイル


サラサラとした黒髪


そこから覗くキリっとした男らしい顔立ち…



いつもいつも
私が困っているときに現れる、リアル王子様…



「ななななんで…!?」



びっくりして私が声を上げると、要さんはにっこり笑って、やっぱり真希さんだ、と言って近付いてきた。

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