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近くて甘い

第44章 White Prince and Black Prince

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人が足りてないから急いできて!という梨子のメールを見た私は、ものすごい速さで着替えて、自分のクラスに戻っていた。



もう文化祭はスタートの時間を過ぎている。



フリフリのスカートに、恥ずかしさを感じながらも仕方が無いと割り切って、私は走り抜けていた。



うそっ…

なにこれっ…




後少しで教室というところで、異常なほど廊下に女の子が集まっているのが見えて、私は息を飲んだ。





「私は絶対に白王子派!!!」



「え〜〜!私は絶対に黒王子っ!!!」




窓の外を見ながら訳の分からないことを言う女の子たちの中を懸命に通り抜けながら、私はようやく教室に辿り着いていた。



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