近くて甘い
第45章 おかえりなさいませ、ご主人様っ!?
「真希っ!!!!!!!」
「はいっ…!!」
突然大声で呼ばれた私は、光瑠さんの事をおそるおそる見つめた。
うわっ…
すごい目付きっ…
「この有川光瑠に使用人まがいのことをさせるんだ…覚悟しておけ」
えっ……
低い声が、身体一杯に広がる。
覚悟…って…っ
「あのっ…別にさせた訳じゃ──」
「うるさいっ!!!!!!黙ってお前は着替えろっ!!!!!!」
至近距離でものすごい勢いで怒鳴られた私はギュッと目を瞑ったまま、心の中で何かを覚悟した。