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「忠告は聞いておいた方がいいぞ。分かってるだろ？」


「なっ、なにをだよっ…！」


「有り得ないが、君が万々が一、僕に勝てたとしても、厄介なラスボスが控えているってことを、だよ」


「ラスボス？」



何言ってんだこいつ…
ていうか万々が一って…

でもそれは確かに
否めそうにない…



浩平はそんなことを思いながら小さく肩を落とす。



「しかもそのラスボスは僕みたいに優しくない。
基本、感情表現が苦手な人だけれど、何故か怒りに関しては素直に身体が反応するようだから、下手をすれば君は殺されるよ。」



ニコッと笑いながら、恐ろしい事を言う要に浩平はさらに怖じ気付いた。



「ちょっと…！何話してるんですか！」



庇っていたはずの真希もいつの間にかすり抜けて再び二人の間に入ろうとする。