近くて甘い
第46章 お仕置きの時間っ!?
光瑠自身も、少しずつ身体を興奮させながら、真希の顔を覗き込む。
近付く唇を愛しげに触れながら、ニヤリと笑う。
「………………今日は、お預けだな」
「っ………………」
「キスはしない…」
軽く目を見開いた真希は、伏し目がちになって黙り込む。
真希はいつも唇を求めてくる。
それを知っていて、光瑠は意地悪な提案をして真希から顔を遠ざけた。
「脱がせろ」
「えっ…」
「………反省しているなら、態度で示せ」
大きく目を見開いた真希は、そういってソファーの上に座った光瑠のことを見ながら唇を噛む。
「早く!」
「はっ、はいっ…」
もじもじとしながら顔を紅くさせる真希。
光瑠の中で複雑な想いが渦巻いて止まらない…
こんな姿で他の男をご主人様などと言った事実に怒りが募る。
何故何度も俺のものだと言っても、こうやってたまにすり抜けるようなことをするのか…────