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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

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見ているこっちがクラッとするような完璧な自己紹介をこなした要さんをみて、私は焦っていた。



「か、要さんっ!ちょっと!」


「おぉっと…!」



私は急いで要さんのスーツの裾を掴むと、吉岡くんから少し離れたところまで要さんを引っ張った。



「どうかしました?」



グッと顔を近付けてくる要さんにドキドキしながら、少し強めに睨んだ。



「がっ、学校の友達に光瑠さんのこと言ってないんです!だからっ!言わないでくださいっ!」



私の言葉を聞いて、要さんは、ん?と眉をひそめて深くため息をついた。


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