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近くて甘い

第47章 淡くて儚い



「すごく気持ち良さそうに寝るのね…」



目を覚ました要はまた感じた香りに、ハッとした。


そしてすぐさま顔を遠ざけてしまった恵美をソファーに座りながら見上げて、反射的に恵美の腕を掴んで引っ張った。




「きゃっ…」



よろめいた恵美は驚いて悲鳴を上げると、バランスを取ろうと要の背もたれに手をついた。




「っ……」



まただ…



この前よりも近い顔。



まつげが…



目の色が…



唇が…



そして…



胸が強く締め付けられる。



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