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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

「からかう…?
真希さん、僕はいつも真剣ですよ。からかっているように見えますか?」



真面目な顔で見つめられて、私はどうしてよいか分からず目を泳がせた。



「っ……」



そんな私を要さんは熱く見つめたまま黙る。


気まずい雰囲気が漂うなかで要さんが腕時計を見て、おっと…と声をあげた。



「あっ…あの!
どうして要さんがここに?」



まさか要さんがファミレスで昼食を取るだなんて思えないし…


見上げた私を要さんが見つめてフッと笑った。



「新作の売れ行きが知りたくてね。ここは試験店舗ですから…」


「え??」



新作の売れ行き?

試験店舗…??


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