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近くて甘い

第47章 淡くて儚い



要の言葉を聞いたあと、恵美は、座っている要のことを強く抱き締めた。



「どうしよう…」



「っ……」



「私は…先生で…要くんは生徒なのに…」



「だから何ですかっ…」



「なのに…好きになっちゃったの…」




その言葉に要は、また目を見開いた。




そうだ…



彼女から香るこの香りが…



ずっと胸を締め付けている…





「………好きなのに…この前は僕を避けたんですか…」





また



恵美は、要に顔を近付ける。



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