テキストサイズ

近くて甘い

第48章 想いは混ざる


何も言わなくても分かってくれる梨子の言葉に、胸がキュっと締め付けられた。



浩平くんは、サッカーで大学に引き抜かれていたし、愛花ちゃんは、メイクをしっかり学びたいからって、専門学校にいくための勉強をしている。



梨子と亮くんも同じ大学に行くために頑張って勉強している訳だし、

それぞれしっかりした夢を持っている。




私は…


光瑠さんと…結婚して



ずっと光瑠さんに守ってもらうのだろうか…。



それは…


なんだか違うような気がする…




私だって、守ってもらうだけじゃなくて、光瑠さんの役に立ちたいもの…





「真希、思ってるほど時間はないよ。だから、決断するなら早い方がいいよ。受験ってそんなに甘くないみたいだし。」



「…うん。」



私は、弱く返事をしながら、小さく息を吐いた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ