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近くて甘い

第48章 想いは混ざる

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「大変大変大変大変っ!!!!!」



小さなアパートの中、盛大な独り言が響く。


要副社長との夕食の約束に、まだ日程が迫っていないのにも関わらず、加奈子は焦りを見せていた。


いっ、一体どんなところに行くんだろうっ…


っていうかっ…副社長と食事なんてっ…

私生きてられるっ!?!?



一人で、目を回している加奈子は、とりあえず落ち着こうと、床に腰を降ろした。


だが…



「あぁああっ…もぉっ…」




今日抱き締められたことを思い出してゆでダコのようになっているところに、インターホンの音がなって、加奈子は辛うじて体を起こした。





こんな時間にだれだろ…



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