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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

「っ…ありがとう…ございます…」



似合わないと言い放った光瑠さんとは大違いだ。


こういう要さんの優しいところ、少しでも光瑠さんにあれば丁度いいんだけど…



「でも…」



要さんは言葉を続けて耳元で囁いた。



「スカートが…
短いのが少しだけ気になります。」


「えっ…!!」



要さんまでそんなっ…!



「い、今どきはこの丈がっ──」


「似合わないという意味ではありません。
あなたの肌を、他の男に見せたくないという意味です。」


「っ………」



耳まで紅くなった私を見て、要さんは笑うと、では、と言って華麗に去っていってしまった。

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