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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

「要さんっ!じっ、時間大丈夫なんですかっ…!?」



私の問い掛けに要さんはハッとしたような顔をした。



「そうだった…いけないいけない…ありがとうございます。」



動きが止まった要さんにホッとしながら私はいいえと答えた。



「じゃあ、また会いましょう。」



そう言ってクルリと出口の方を向いた要さんに私は急いで頭を下げた。



「あ」



要さんが声を上げて歩みを止めると、再び私にジリジリと近付いてきた。



「えっ…なっ、なんですか!」


「真希さん、その制服よく似合ってます。」



ニコリと素敵な笑顔で言われて、私は紅くなった顔を手で覆った。


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