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突然褒め言葉が並び出すと、光瑠は、んっ、と咳払いをして少し得意げな表情を見せた。



「本当に…訳が分からないです、光瑠さんって…」



怪我をした指に優しく触れながら、クスクスと笑う真希の姿に、光瑠は穏やかな表情を見せると、そのまま真希の指を触れ返して優しく撫でる。



まったりとした落ち着いた空気に、何かを考えたような光瑠は、少し戸惑いを見せる。



「真希…」


「はい…？」


「女は…」



「…？」




言い淀む光瑠に真希は首を傾げる。



ふっと息を吐いた、光瑠は、肩を落とす。



「女は、

簡単に心変わりするものなのか…」



「へ？」




キョトンとした真希をみて、光瑠は、頭を掻く。



あんなに要に惚れていた加奈子が結婚するという事実を未だに飲み込めていない光瑠。



そんな光瑠の突然の問いに、真希は、首を傾げて光瑠を見つめた。



「私…心変わりなんかしませんよ？」



「………」