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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?

第3章 Party Night! (この拾×近くて遠い)

◆真希◆──────…


足が長いというのは、
本当に憎らしいことだ。



「まっ…て……ハァっ…」



ドレスが足に絡まって、中々上手く走れない。


光瑠さんはずんずんと離れていく。


息を切らせた私はやっとのことで光瑠さんが出たバルコニーへとたどり着いた。


声が出ずにただ顔を上げて息を整えていると、光瑠さんは持ってきたシャンパンをどんどん飲み出した。



はぁ…



と深いため息が聞こえる。


寂しそうな背中に私はゆっくり近寄った。



「光瑠さんっ…」



私の声を聞いて、光瑠さんは背を向けたまま微かに耳をぴくりと動かした。



「───近寄るな…」


「っ……どうし──」


「わざわざ“大嫌い”な男の元に来る必要はない」



拒否されてショックだったけど、すぐに光瑠さんは拗ねてるだけだと分かってちょっと安心した。


そして夜風を感じながら、ピトッと光瑠さんの背中に貼り付いた。

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