無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「真希っ……」



色気のある吐息…
本当に、分かっているんだろうか…



「着飾らなくても綺麗なのは事実だが…」


「っ……」



顎を持ち上げられ、注がれた視線の光は、本能剥き出しでドキリとする。



「その格好にそそられるのも事実だ…」


「──んんっ…」



案の定、光瑠さんは再び熱いキスをしてきた。



「ちょっ…んんっ…」


「安心しろっ…抱くのは帰るまで我慢してやるっ…
出来る限り…っ」



出来る限りっ…!?



「んえっ…んんっ…ダメですってばっ…」



懸命に止める私の首筋を光瑠さんの唇が這っていく。



「あっ…」


「………肌を晒しすぎだっ」


「えっ…そんなっ」



困っていると、光瑠さんは少し苦しそうにしてその動きを止めた。



「何故そうやって他の男を誘惑しようとするっ…!?」


「……なんですかそれ…誘惑なんかして──」


「してるだろうがっ…ったく、腹が立つっ」



よく分からないな……



着飾らなくても綺麗って言ってくれたり、
そそられると言ったり、
腹が立つと言ったり…



「光瑠さん、変…」


「あぁ？だから変なのは俺じゃない！礼二だ！」



また礼二さん…
本当は好きなんじゃないだろうか…


そんな事を思いながら、何故か怒っている光瑠さんを見つめて溜め息をついた。