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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?

第4章 主催者

「ったく!『若村さん!』じゃないですよ!みきさん、あなた妻なんだから、先輩の暴走を止めるのが仕事でしょうがっ!」


「うっ…」



ちょ、え…?
それ私の仕事なの?
今すぐやめたいんですがっ



若村さんに一通り説教されていると、レイがガハガハ笑って麗子さんに近付いた。



「思い出したぁあああ!!!僕とコンビ結成を望んでたやつだなっっ!」


「コンビ…!?何のことですのっ!?」



目を丸くする麗子さん。



コンビ……あぁ…
そういや、レイが麗子さんと結婚したくなかった理由…

たしか、『礼二と麗子』じゃ夫婦漫才みたいだから…って言ってたわ。


本当、あの時私は無駄な家出をして無駄な涙を流したわ…。



「関根さん、社長は一体どこに行ってしまわれたんでしょうか…」


「ぷっ…」



ずっと縮こまっていた酒田さんがクスクス笑っている関根様(←扱い)に話し掛けると、若村さんが吹き出した。


「なっ、なんですかっ!?あなたはっ!!」


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