
春の風
第2章 出会い
「……あ…あなたの周りにいるような女たちと一緒にしないで…!!!あたしそんなに軽い女じゃないから!」
「……は、どう言うことだよ…??」
俺の周りの女たちって誰だよ
「宮野くんって噂よりいい人だったんだって、そう思ったけど…
……やっぱり噂通りだったんだねっ!!……それじゃ!」
早口で言葉を出し切ると、彼女は教室へと走って行った
「……なんの話だよ」
俺は呆然と彼女の走って行く姿を見ていた
女とか噂とか全く心当たりがなかった。
意味わかんねぇ……
よくわかんないけど、
俺のせいで怒らせたのは事実だ……
次会ったら謝ろう
そう思った。
何故だか彼女には嫌われたくない……
ちゃんと謝んなきゃ。
