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春の風

第6章 好き

「…そ、そうだっ!あたし手当てしようと思って来たんだった!」

なんだか気まずくなったので、あたしは話題を変えた

のだが、

パッと顔を上げて宮野くんの顔を見ると、そこには既に手当した跡があった

「あ、手当ならもう自分でやった…」

って当たり前か!そりゃ真っ先にやるよね

「そっか、そうだよね……あはは…」

「わりぃ、ありがとう。」

「いやいやっ!
あの、えっと……そのお友達にさ、宮野くんの手当てしてあげてって頼まれたんだけどさ。

そうだよね、そりゃ自分でもうやってるよね!ははっ」



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