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春の風

第6章 好き


*春樹side*

ドキッ

なんだよこれ……

彼女の笑顔に心臓が跳ねた

「…あ、そ…それ多分友基ってやつだよっ!」

「え?あぁそうなんだ!友基くんか~」

ズキッ

今度は心臓に痛みが走る

さっきからなんだこれ……

とりあえず友基の名前を呼ぶ彼女に無性にいらいらした

俺のことは苗字で呼ぶくせにっ

「あっ!!」

「……どうした?」

そんなことをもやもや考えていると彼女が声を上げた

「あたしさ、まだ宮野くんに自己紹介もしてなかったんだよね!」

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