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エマちゃん。

第1章 エマちゃん。





A子ちゃんはいいました。


「まん月の夜に、2人で公えんに行ってブランコに乗るの。そしてね、まん月の光を浴びてね、2人でブランコをこぎながら目をつむってこういうの」



『えまちゃんのいうとおり』


わたしはB子ちゃんのとなりに立って、A子ちゃんのお話を聞いていました。

「そしたら、えまちゃんがどっちか1人の首だけをもって行っちゃうんだって!」


今どのまん月の時、行くみたいです。


公えんに。


そしてまん月の夜が来ました。


私は赤いワンピースをきて、公えんに行きました。


A子ちゃんとB子ちゃんは先に来てブランコをこいでいました。


私はそれを見て2人のとのろに行きました。


2人はゆっくりいきを合わせて、


『え、ま、ちゃ、ん、の、い、う、と、お、り』


と、交ごに一文字ずつ。


いいました。



さい後に『り』といったのはA子ちゃんでした。


……………………………。




「何もおこらないね、A子?」




B子ちゃんは目を開けて、びっくりしていました。


ブランコにはA子ちゃんはちゃんとすわっていました。


正かくにいえば、頭い外は。


B子ちゃんはいちもくさんに走っていきました。


私も、A子ちゃんの首を持ってお家にかえりました。

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