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「さっき、私が言った言葉、気になる？」


タカシの心を見透かしたようにエミが問いかける。


「勿論気になるよ。どういう事？」


タカシの問いかけに、エミの手の動きは止まり、離れて言った。


「ホントは仕事だから、こんな態度とったり、あんな事言ったりしちゃいけないのはわかってるの。でも、タカシの寂しそうな顔や雰囲気見たら、なんだか、私が元気にしてあげる！私が傍にいてあげる！って思っちゃって…、でも、タカシはお客さんなんだよなぁ。と、思ったら、あんな態度とっちゃった。ゴメンなさい。あんな態度とっておいて、元気になんてさせられないよね。」


俯いて、さっきまでの元気なエミとは違い、ボソボソと話す姿は、本当にタカシを元気にさせたいと思っていたのかもしれないと、タカシは自分を責めていた。