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誘惑~甘美な秘蜜~

第2章 202号室

「そんなことないよ。こんな格好で、こんなこと言っても、なんの説得力もないけど。物凄く癒されて、実際、ほら、俺のもビンビンになって、治まらない感じだよ。あっ!それは余計か。なに言ってんだろうね。」


もう少し気の利いたことを言いたかったのに、全然違う事を引き合いに出してしまい、俯いたままのエミがクスッっと笑うのが見えたタカシは、ばつの悪そうな顔をしていた。


「やれたら誰にでもそんな事言うんでしょ?」


少し剥れた顔を上げたエミの問い掛けに、タカシはまた言葉に詰まった。
実際、そのつもりで風俗を頼んでいるのも事実。
しかし、僅かな時間を過ごしただけのエミに、癒されたのもタカシにとっては事実だった。


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